第17回、頭蓋&口腔コラボ施術体験会を終えて
上顎ー仙骨 相関
仰向けでいわゆる尾てい骨に違和感や痛みを感じ仰向けが辛い方。
うつ伏せで仙骨の位置を確認しますと両方の寛骨(かんこつ:左右の骨盤の骨)よりも上方(頭方向)に変位しています。
仙骨が上方に変位する事で腰は反り、体幹軸が前方に移動することを補うために目線を上に向けて頭位は後方に偏ります。
頭位が後方に偏りますと顎先は後退します。
同時に上顎は後傾しつつ上方に変位しますのでお口ポカンで口が閉じにくくなります。(口唇閉鎖不全)
俯く姿勢も辛くなります。
少し上を向いた時はお口が閉じにくくなることはどなたでも体感できます。
結果、立位を横から見た時にお腹が出ている格好になります。
下は施術前後のお写真です。
Afterでは目線が下がり顎が無理なく引けていることがわかります。
踵の上に骨盤が乗っている様子も伺えます。
側頭骨茎状突起の緊張と歪み
お口ポカンで下顎が後退しますと無理に口を閉じる動作を無意識に行いますので顎先にシワがより、いわゆる梅干し顎になります。
下顎が後退することでその後ろにある首の骨(頚椎:けいつい)の前側が窮屈になり、間にある側頭骨の茎状突起(けいじょうとっき)に歪みと緊張が入ります。
耳たぶの裏側のすぐ真下の凹みがなく膨れている方は概ねこのタイプです。
上のイラストは、右耳を斜め後ろから少し見上げたものです。
関連する骨は水色で着色してあります。
赤矢印のように下顎が後退することで赤丸印の茎状突起が狭まり第1〜第3頚椎の前側にも周囲筋を中心に緊張が入ります。
舌骨は飲み込むたびに上下に動き嚥下に関与します。
また、舌の落ち着きを決めます。
呂律(ろれつ)、舌と歯の内側の接触感、喉の違和感などに症状をもたらします。
整体施術では、以下の歪み(左右差)を見極めます。
- 下顎のエラと下顎頭(かがくとう)(下記イラスト参照)
- 側頭骨の茎状突起(けいじょうとっき)
- 側頭骨、主に乳様突起(にゅうようとっき)(下記イラスト参照)
- 頬骨弓(きょうこつきゅう)(下記イラスト参照)
- 頚椎(けいつい:首の骨)
歯科治療ではこれらの歪みを考慮して施術することはなく口腔内の特に歯のみを治療の対象としますので予後不良となります。
歯科衛生士の赤井綾美先生はお口の中からアプローチ。
まとめ
1名の参加者さまで賑わいました。
次回は、12月2日(木)、2時〜5時です。
懇親会は、5時30分から、当院から徒歩圏内のイタリアンです。
頭と顔の形、お口や顎のトラブルをお持ちの方にぜひ体験していただきたいイベントです。
皆様のご参加をお待ちしています。