10月の月例整体勉強会を終えて
鎖骨と母指の相関
鎖骨と親指(母指)の関係に気付きますと、親指以外の4指の相関先も気になります。
小指が肋骨下部(横隔膜や胃の辺り)で中指が肋骨中部(バスト辺り)です。
人差し指は第3・第4肋骨になります。
この相関に気付きますと胸の形(胸郭:きょうかく)と指の関係性が見えてきます。
指の屈伸は鎖骨や肋骨の上下変位に、指の回旋は鎖骨や肋骨の内外旋に影響しています。
指の一つ一つの関節や骨の捩れを確認しますと手全体が胸に当てはまる身体の地図が見えてきます。
咬筋と腹斜筋
咬筋(こうきん)は、噛む筋肉で頬からエラにかけて付いており作用する事で口が閉まります。
腹斜筋(ふくしゃきん)は、ウエスト周りの筋肉で肋骨から骨盤の上側にかけて付いています。
咬筋の捩れはウエストの捩れと緻密に関与しており、噛み合わせ不良(不正咬合)や顎関節症、顎変形症に伴う下顎やフェイスラインの歪みなどは咬筋のアンバランスと共にウエストの捩れを生じさせます。
頚椎の前結節
首の骨(頚椎:けいつい)は通常7つありその配列の加減で首にまつわる部位の症状が決まります。
それはヘルニアやこり、手の痺れから顎の歪み、舌の収まりや噛み合わせに至るまで多岐にわたります。
整体師の多くは首の後ろや横の張り出しには気を配りますが首の前側へは気管や食道、喉があるのでほぼ触りたがりません。
しかし、昨今の整骨院やマッサージ店における力任せのうつ伏せでの肩や首への前方への押圧による施術事故により主に下部頚椎(第6・第7頚椎)は定位置より前方に歪まされて喉の圧迫感や首筋の緊張を強いられているお客様が多くいらっしゃいます。
鎖骨とその下にある肋骨が合わせて歪むことで概ね下方変位を起こし舌根部が下方に引っ張られて落ち込み舌位が狂います。
これらを解消する為には首の骨の前側の配列を確認して歪みがある場合は整えておく必要性があります。
まとめ
6名の参加者さんで賑わいました。
来月は、11月15日です。
月例整体勉強会では受講生さんを募集しています。