6月の月例整体勉強会を終えて
内容
蝶形骨ー肩甲骨
下のイラストの水色に着色してある骨は肩甲骨です。
うつ伏せで肩甲骨の位置を診ますと左右差があります。
肩甲骨の上側は首の付け根まであり、下側は背中の真ん中くらいまであります。
体表解剖に基づき触診しますと肩甲骨の輪郭を衣服の上から確認出来ます。
体型は関係ありません。
モデルさんの蝶形骨を確認しますと肩甲骨と似た歪みを呈している事がわかります。
蝶形骨の歪み(左右差)が肩甲骨の位置に影響を及ぼし肩周りの筋骨格のバランスを保っているとするならば、それを施術調整しないわけにはいきません。
では、蝶形骨のどの部分が肩甲骨のどの部分に影響を及ぼしているのでしょう。
それを確認しながら進めていくのが静骨連鎖整体療法®️実技セミナーの醍醐味です。
上のイラストの水色に着色してある骨は蝶形骨でいわゆるこめかみの骨です。
蝶形骨の左右差は目の真後ろにあるこめかみのバランスを読み取ることで確認出来ます。
蝶形骨は目の後ろにあり脳の土台になっている事がわかります。
因みに頭蓋顔面骨は、15種23個の骨で構成されていて蝶形骨はその一つに過ぎずほぼ頭の真ん中に位置し頭と顔のバランスを保っていると考えることができます。
烏口突起ー蝶形骨
下のイラストは左肩を前側から見たもので水色に着色してある骨は肩甲骨で赤丸印は烏口突起(うこうとっき)です。
烏(カラス)の口に似ているのでこの名がついていると思われます。
肩甲骨は背中にありますが烏口突起は胸の前側で鎖骨のすぐ下のくぼみの指1つ外側に触れることが出来、体表解剖に基づいた触診ではその左右差(歪み)を確認する事が出来ます。
先に蝶形骨が肩甲骨の位置に影響していると記しました。
肩甲骨の一部である烏口突起のみも蝶形骨の歪みに関与しています。
「木を見て森を見ず」と言う諺がありますが整体手技に於いては木も森も見る必要があります。
こめかみの骨である蝶形骨の歪みは上側と下側、あるいは、前側と後側で異なります。
蝶形骨が烏口突起と相関しているならば烏口突起の上側と下側・前側と後側も同様に異なる歪みがある事を体表解剖に基づき確認できなければなりません。
そのスキルを身に付ける事は、静骨連鎖整体療法®️実技セミナーの醍醐味です。
まとめ
今回は7名の参加者さんで賑わいました。
静骨連鎖整体療法®️実技セミナーは新規の受講生さんを募集しています。