後頭骨2
- 後頭骨のゆがみについては、後頭骨1で記しました。
後頭骨と隣り合う頭蓋骨に側頭骨(そくとうこつ)や 
 頭頂骨(とうちょうこつ)などがありますが、
 そのつなぎ目を確認することで後頭骨の輪郭を把握することが出来、
 同時に後頭骨が頭蓋骨の中で正しい位置にあるか否かを調べる事にも
 なります。 例えば、右の後頭骨が外側に膨れるように側方移動するとき 
 右側の縫合はそのゆがみに押される形で外側に移動します。
 また、右の後頭骨が上方移動しますと右の後頭骨と頭頂骨の間の
 縫合が上に動きます。
 縫合には僅かな開閉があり、縫合が弛緩していますと
 その間は広く感じますし逆に緊張していますとその間は
 窮屈に感じます。
 平均して縫合の隙間は、0.3mm程度であると言われています。縫合を指先でたどって確認することは、 
 隣り合う骨の位置も確認する事にもつながります。
 
 後頭骨が出っ張って凸にゆがむ場合、頭の後ろがボヤァ~っとする、
 
 スッキリしない、集中力に欠けるなどの症状が表れます。
 
 勉強真っ盛りのお子様にも多く見受けられ子供の頭もゆがんでいます。
 後頭骨の調整法の一つを紹介します。
 受け手は仰向けで、術者は受け手の頭側に位置し、
 頭上から術者の両手の掌を上にして受け手の後頭部に差し入れます。
 
 術者の両方の掌で器を作りその上に受け手の後頭部を乗せる
 感じになります。
 力は不要で力を抜くことで僅かに頭蓋骨が動くのを掌全体で感じ取ることが
 出来ると思います。(少し訓練が必要です。)
 
 数秒程経ちますと受け手の後頭骨の形がコンパクトに収まってきますので
 それを終わる目安とします。決して無理に押したり動かしたりする事のないように気を付けましょう。 
 また、やりすぎは禁物です。
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