頭蓋顔面骨の考察2
- 上のイラストは、頭を左側から見たものです。
おでこの骨である前頭骨と左の側頭骨と頭頂骨を
透かしています。
こめかみの骨である蝶形骨は、緑色に着色しています。頭蓋顔面骨を前から見ますとおでこの骨と鼻骨の間に
溝があります。
溝を縫合(ほうごう)と言います。正面から外側へと順に辿って行きますと、
鼻骨(びこつ:鼻の骨)
↓
上顎骨(じょうがくこつ:上あごの骨)
↓
涙骨(るいこつ:鼻の後ろの骨)
↓
篩骨(しこつ:鼻の真後ろの骨)
↓
蝶形骨(ちょうけいこつ:こめかみの骨)
↓
頬骨(きょうこつ:ほっぺたの骨)となります。
上記の骨だけを取り出してみましょう。
下のイラストは、緑色に着色してある蝶形骨以外の
手前にある骨を透かしています。
左の上顎骨や頬骨の向こう側に蝶形骨があるイメージです。次に側面を前方から後方へと順に辿って行きますと、
↓
頬骨(きょうこつ:ほっぺたの骨)
↓
蝶形骨(ちょうけいこつ:こめかみの骨)
↓
側頭骨(そくとうこつ:耳の周りの骨)
↓
後頭骨(こうとうこつ:頭の後ろの骨)となります。
上記の骨だけを取り出してみましょう。
下のイラストは、緑色に着色してある蝶形骨以外の
手前にある骨を透かしています。
左の頬骨の奥に蝶形骨があるイメージです。
左の側頭骨も透かしていますので、後頭骨の内側が見えています。顔を正面から見ますと上側の骨は、
おでこの骨である前頭骨(ぜんとうこつ)だけです。
頭を側面から見ますと上側の骨は、
天辺の骨である頭頂骨(とうちょうこつ)だけです。
取り出してみましょう。下のイラストは、前頭骨を透かしています。
奥にあるのは右側の頭頂骨です。
薄緑色の骨は左側の頭頂骨です。
上記2つのイラストに下のイラストの骨が
帽子のように上から被さる格好になります。
その境目で、頭と顔が逆方向に捻れることがあります。頭を天辺から見下ろした時に、前頭骨と頭頂骨は、
下の縁を境にして時計回り、下の縁から下にある
前頭骨と頭頂骨以外の上記8つの骨は反時計回りとなる
ねじれ方があります。
位置的には、こめかみの中央付近、眼鏡のフレームを
引っ掛ける耳の上の位置辺りになります。
側頭骨の上の縁は、耳の上からさらに数センチ上にありますが、
大凡、こめかみの高さで頭が上下で逆方向へタオルを絞るように
ゆがむことがあります。これは、頭蓋顔面骨の各骨がその中で歪みやねじれを生じている
というよりは、全体がどういう風に大まかにゆがんでいるかを
確認するものです。