肥満とむくみ
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体型やむくみのご相談は特に女性からよく受けます。
腕や脚、頭や体幹がねじれてゆがむことで
血液やリンパ液などの体液の流れが滞り代謝が落ちて
太りやすい体質になりむくむ事は考えられます。むくみでお悩みのお客様は立派な体型の方が多く
その原因のひとつが肥満である事はイメージしやすいでしょう。整体施術を続けて頂くことで、頭・骨盤・手足のねじれが取れて
身体全体が締まり痩せて見える様になります。整体と合わせてお食事方法を工夫しますと更に効果大です。
では、栄養学的に肥満を考えてみましょう。
まず5大栄養素の何を食べると太り何を食べると太らないのか?
を知る必要があります。下の図を見て頂きますと5大栄養素の役割が書いてあります。
左から
・糖質(炭水化物)
・脂質
・タンパク質
・ビタミン
・ミネラル5大栄養素の内、上の3つは3大栄養素です。
普通量のお食事で暴飲暴食をしないレベルで肥満に陥る栄養素は
1番上の糖質(炭水化物)です。一般的なイメージですと2つ目の脂質も肥満の原因と
思われがちですがそれは間違いです。また、5大栄養素の内、必須栄養素でないものは糖質(炭水化物)です。
必須でないという事は体内でブドウ糖を作ることができ
これを「糖新生」と言います。必須脂肪酸や必須アミノ酸という言葉はありますが、
必須糖質や必須炭水化物という言葉はありません。少し内科的なお話になりますが、脂肪細胞に脂肪を取り込む作用は
インスリンというホルモンの働きによります。インスリンは膵臓から分泌され血糖値を一定に保つ為の
唯一のホルモンです。お食事で上がった血糖値をインスリンが下げますが
極端に血糖値を上げる栄養素は5大栄養素の内、糖質(炭水化物)だけです。脂質、食材で言いますとお肉やチーズ、卵を摂取しても
血糖値は上がりませんからインスリンの分泌量も増える事はなく
脂肪細胞に脂肪が取り込まれることもありませんので太りません。上のグラフは2種のタイプの食後血糖値を示したもので
縦軸が血糖値、横軸が時間軸です。
赤ラインは、
ツナサンドイッチ、りんご、ヨーグルトにチョコレートバー
緑ラインは、
ステーキ、バターたっぷりのソース、付け合せに少量の野菜です。糖質を含む食べ物は、ご飯・パン・パスタ・うどん・そば・根菜類
スポーツドリンク・清涼飲料水・缶コーヒー・野菜ジュースです。
アルコール類は、日本酒・ビールなどの醸造酒です。糖質は、1gの摂取につき3ccの水分を保有する性質があります。
ご飯1杯の糖質は55gですから、165ccですね。
3食きっちりご飯を食べる方は、更に3倍の495ccになります。
理論的数値とは言え食欲に任せてこれらを口に運ぶと恐ろしいです。血糖値の乱高下は心理的にも影響すると言われています。
訳もなくイライラしたり怒る必要がない事で怒ってしまう。
うつ病・認知症・双極性障害など。また下記の症状や疾患が当てはまる方は要注意です。
高血圧・動脈硬化・癌・花粉症・アトピー性皮膚炎
片頭痛・逆流性食道炎・にきび・乾癬・虫歯・歯周病
耐糖能異常・脂質代謝異常・高尿酸血症・脂肪肝
冠動脈疾患・脳梗塞・睡眠時無呼吸症候群・月経異常など。自覚がある方は食事内容を早急に見直す必要があります。
肥満が慢性化しますと糖尿病に移行します。
糖尿病は血糖値が高い状態を言います。下の表は都道府県別3大疾病と糖尿病の死亡率ランキングです。
糖尿病死亡率は、概ね3食うどんを食べる徳島と香川が上位です。
3大疾病死亡率は、秋田、青森、岩手など米どころの東北地方が
上位に上がりますが偶然ではないでしょう。含まれる栄養素を比較してみましょう。
ご飯に含まれるビタミンは0で角砂糖やこんにゃくも同じです。
卵、ポーク、チーズは栄養素が豊富です。
何でお腹を満たす方が身体にとって良いのかは一目瞭然ですね。日本食は、糖質(炭水化物)であるご飯に合うおかずを求めて
お腹いっぱい食べてよしとし、それを朝昼晩と3食真面目に
食べるのですから太って当たり前で余った糖分は体脂肪になります。精製白米・精製小麦・精製砂糖を控えることで体調は上がります。
ご飯・パン・パスタ・ラーメン・うどん・そば・根菜類などは
糖質を多く含みます。
糖質(炭水化物)を減らす代わりに動物性蛋白質と動物性脂質を
多く含むお肉・卵・チーズ・魚などを優先的にたっぷり食べて
お腹を満たしましょう。糖質(炭水化物)だけを減らすとエネルギー不足になりますので
注意しましょう。詳しくは整体施術の後にでも質問してください。
むくみや肥満でお悩みの方は整体と合わせて取り組まれると効果大です。