視覚と平衡
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日ごろ見たものや風景などの情報は、頭の後ろ側で処理されます。
イラストのピンク色のところです。
後頭部に当たります。
大脳の一部で後頭葉(こうとうよう)と言います。
後頭葉に視覚中枢があるんですね。
ちなみに水色が前頭葉、頭の前側です。症状として目が疲れやすい、目がぼやける、目の奥が鬱陶しい。
挙げればきりがないですが、理由の一つに後頭葉を包んでいる
後頭骨の位置の悪さがあります。人によって頭の形が違うように頭のゆがみ方も十人十色です。
頭ってゆがむの?
そんな声が聞こえてきそうですが、ゆがみます。
ぐにゃっとゆがむのではなくて、骨の位置がずれるのです。下のイラストは、頭を左から見たものです。
右下に後頭骨があります。後頭骨の前側は、頭の中央まで伸びてこめかみの骨の
蝶形骨(ちょうけいこつ)と頭の中央で関節をなしています。
蝶形骨は、上のイラストの左上で緑色で囲ってある骨です。後頭骨の上半分は、大脳の後頭葉が収まります。
後頭骨の下半分は、小脳が収まります。
平衡と歩行を正常に保つ機能があります。
目で見たものを映像化し、それをもとにまっすぐ歩けるように
してくれているんですね。後頭骨の骨の位置が悪くなりますとこの機能が低下します。
目の症状以外に重心バランスや後頭部痛があります。後頭骨の位置を正す方法に親指刺激があります。
下のイラストは右の親指です。後頭部に『玉枕(ぎょくちん)』というツボがあります。
目の真後ろに当たります。
頭を枕に乗せるときに当たる部分なのでこの字が使われています。
玉は、尊いもの、丸いものの意味で脳を指します。(諸説あり)親指を後頭部に当てはめると、
上の親指のイラストの爪の下の左右の赤い点が、玉枕になります。
この個所をつまようじの先で5秒くらい当ててしばらく寝ていると
後頭骨が動き出します。力は不要、先で触れる程度です。
左右の親指にします。
計4か所ですね。
姿勢は、うつ伏せでも仰向けでも座ったままでも良いです。
回数は1回で十分。後頭骨が整うとその下にある頚椎(けいつい:首の骨)も
整いやすくなりますよ。