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業界の現状

  • 整体院が乱立する理由

    巷には多くの整体院や整骨院がありますがその理由を考えてみましょう。

    お悩みの肩こり・腰痛・膝痛・頭痛、その他精神疾患etc…
    病院やクリニックでこれらが良くな
    れば整体院の仕事はありません。
    医者が一般的に行う湿布や痛み止め、関節注射などは
    対症療法で根治療法ではありません。
    ではなぜ医者は根治療法をしてくれないのでしょう?
    それは
    しないのではなく分からないから出来ないのです。
    根治療法に値する原因は医者も患者さんも知りません。

  • 整体師に法的資格制度はありません。

    民間が独自に学校を作って認定証を渡しているところは
    多数ありますが、国が定める資格制度はなく
    倫理、知識、技術レベルは様々です。

    4日程度の通信教育もありますし、
    1~2年ほど通学させる学校もあります。

    定年後も働ける、脱サラ、自分のお店を持ちたいなど、
    様々な理由で手に職をつけたいという発想から
    整体師を目指す方が少なくありません。

    毎年、国内だけでも数千人の整体師、柔道整復師、
    鍼灸師、按摩マッサージ指圧師などが輩出されます。
    アロマセラピー、リンパマッサージ、アーユルヴェーダ、
    カイロプラクティック、オステオパシー、気功、その他を
    含めますともう少し多いでしょう。

    整体師として勤める場合は、民間の整体学校を出て
    学校と繋がりのあるリラクゼーションサロンや整体院に
    就職先を斡旋される場合もあります。

    整体院やほぐし処、リラクゼーションサロンの求人広告を見て
    応募することもあり、この場合はそれぞれの勤務先で
    手ほどきを受けてそのまま施術に入る場合もあります。

    人体に関しては全くの素人ですから事故もあります。
    例えば、押圧による肋骨の骨折など珍事ではありません。

    医療類似行為によるマッサージではなく、
    あくまでもリラクゼーションの名目で行われており
    その境界は周知の通り曖昧です。

    マッサージを施す場合は、按摩マッサージ指圧師の
    国家資格を有している必要がありますが
    人体に危害を及ぼす恐れが無いと言う前提で、
    職業選択の自由と言う権利が優先されているのです。

    一部の整骨院でも同じ様なことが行われています。
    整骨院では保険証を提示して有効なものは、
    「打撲・捻挫・挫傷(肉離れなど)・骨折・脱臼」のみです。
    骨折・脱臼については医師の同意が必要です。
    肩こり・腰痛・膝痛などに保険は無効ですが
    実際は保険で肩や腰を揉んでもらえます。
    整骨院は保険が効くマッサージ屋さんという認識ですが間違いです。

    整骨院を開いている柔道整復師が同じ国家資格者である
    按摩マッサージ指圧師の職域を脅かしています。

    高額な国民健康保険料の一部は、不正請求を行う
    柔道整復師のエサ代として消えている現実があります。
    患者さん自身も詐欺の片棒を担がないように注意しましょう。

  • 整体のイメージ

    バキボキと首や腰をひねって音を鳴らし瞬間的に矯正する。
    リラクゼーションを目的としたマッサージを思い浮かべる方も
    いらっしゃるでしょう。

    整体を謳う店内で行っていることは素人マッサージが多く
    慣れていないデリケートな体質の方が施術を受けると
    もみ返して余計に痛める場合もあります。

    バキボキとひねって首や腰を矯正するのは、
    カイロプラクティックの手技に多いです。
    カイロプラクティックはアメリカ発祥の整体医学です。

    日本古来の整体には大正時代の正体術があり、
    野口整体や均整法、操体法などはこの正体術に関係しています。

    オステオパシーはアメリカ発祥の整体医学ですが、
    カイロプラクティックとは異なります。
    オステオパシーの一つである頭蓋仙骨療法は、
    今日の頭蓋顔面骨調整に役立っているかもしれません。

    その他、アロマテラピーやタイ古式マッサージ、気功など
    挙げれば切りがありません。

    上記に記した民間療法以外にも何十何百という療法が存在し
    まとめ様にもまとめきれない程、多岐に渡る特殊な業界です。

    整体という言葉が一般的に認知されている割には、
    明確な法的規則が無いと言う特殊な業界です。

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