受け口・しゃくれ
受け口・しゃくれの原因と治し方
下顎前突(かがくぜんとつ)、反対咬合(はんたいこうごう)とも言い、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態です。
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受け口・しゃくれの原因
受け口・しゃくれの方は勉強や読書など長時間俯く姿勢を繰り返す事による慢性的な歪み癖が強いです。
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頭頂部が前方に歪む
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上を見上げ頭頂部を後ろにする頭の位置では顎先が前方に突き出しにくくなります。
逆に受け口の方は俯く姿勢が強く頭頂部が耳の位置より前方(お腹側)に歪んでいるために常に顎を引いている特徴があり顎先が前方(お腹側)に出やすく首の骨(頚椎:けいつい)は後方(背中側)に張り出してストレートネックになります。
後頭部が上方に歪む
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上のイラストの水色に着色してある骨は後頭骨と首の骨です。
俯く事で後頭部は上方向(頭頂方向)に歪み、後頭部の下半分は凹んで平らに見え(絶壁)、頭と首の接合部の隙間が開き頭の落ち着きが不安定になります。
こめかみ部が前方に歪む
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俯く事でこめかみ部は前方(お腹側)に歪みます。
側頭部が前方に歪む
側頭部が前方に歪んで膨らむ事で頭のハチが張り出し顔の上半分が大きくなります。
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上のイラストの水色に着色してある骨は側頭骨で赤矢印は歪み方向を、黒線は側頭部の理想軸が前傾している様子を、黄線は側頭部が前方に歪む事で生じた歪みラインを現しています。
前方に歪む側頭骨が膨らむ理由は側頭骨の回旋軸が内部に向かうほど前方(お腹側)にあるためです。
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上のイラストは、頭を真上から見たもので脳は除いてあります。
水色に着色してある骨は側頭骨で黒線は側頭骨が歪む際の回旋軸で前後方向に対して水平でない事で側頭骨が回旋軸を基軸に前転する際は頭の外側に膨らみ(赤矢印方向)、後転する際は凹んで平らになる構造になっています。
おでこが前方に歪む
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上のイラストの水色に着色してある骨はおでこ(前頭骨:ぜんとうこつ)で前方(お腹側)に歪んだ頭頂部と合わせて前方に歪み膨らみます。
俯く事で下方向(足元方向)にも歪みますので目が小さくなり開けにくくなります。
下顎が前方に歪む
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上のイラストの水色に着色してある骨は下顎です。
俯くと下顎が故意に突き出し易い事からもその歪みを実感できます。
顎の裏側、喉の部分は狭くなり周囲筋が硬くなります。
以上の歪みが合併する事で顔のパーツが中央に寄ります。
受け口・しゃくれの方の動作的特徴
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俯く事で顎先が前方(お腹側)に出る分、顎の裏側が狭くなり喉の周囲の筋肉は硬くなるので口は開けにくくなります。
受け口・しゃくれの方は猫背を伴う場合が多く頭の歪みと合わせて身体全体の歪み調整もする必要があります。
猫背は身体を真横から見た時に肩よりも頭が前方(お腹側)にある状態で背中側より胸側が下方(足元方向)に歪んでいます。
首も同様に背中側より喉側が下方(足元方向)に歪んでいます。
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首の骨は通常お腹側に弯曲(前弯:ぜんわん)しているものですが受け口の方は顎を引く前からストレートネック気味なので首の前弯が利用できずさらに顎が引きにくくなります。
猫背により背中が丸まる事で骨盤は後傾し背筋が常に緊張しています。
以上の事から受け口は下顎の前突だけの問題ではないことがわかります。
矯正歯科、口腔外科などの受診と合わせて整体院での身体全体の調整を視野に入れる事が望ましいです。
まとめ
- 受け口・しゃくれは主に俯く姿勢が慢性化した頭の歪みに起因する。
- 猫背を伴う場合が多く整体における全身調整が必要である。
- 頭と顎が前方(お腹側)に歪む事で顔のパーツが中央に寄る。