手首が痛い(手首腱鞘炎)の治し方
原因
手首が痛くなる原因は使い過ぎで生じた手首の歪みで具体的には手首周囲の骨の配置のアンバランスです。
下のイラストは、右手首で水色に着色してある骨は手根骨(しゅこんこつ)と言う手首の根本の骨の集まりで8つあります。
肘から親指側と小指側に伸びる2本の細長い骨と手根骨のアンバランスで腱鞘炎様の痛みが出ます。
当院ではこれらの細かな骨の配置バランスを皮膚の上から確認して施術します。
手首の歪み
痛む所を指で押すと痛みは強くなります。
痛む場所は概ね骨が飛び出ている様に感じますが、それは手根骨の位置がミリレベルでずれているためです。
骨自体の形は変わらず位置がずれているだけですので整体施術で調整すれば痛みは治ります。
治さずに放って置くと変形が始まるのは膝や腰も同じ理屈ですのでそうなる前に対処しましょう。
手首の痛む場所
手首の痛む場所に丸を付けました。
赤丸は、手首の手前の骨の突起で親指側です。
元々少し尖って感じる骨の形をしていますが、歪みとずれによりさらに飛び出て痛みます。
歪みとずれの大きさに比例して痛みは強くなり赤くなり熱を持ち動かさなくても痛む様になります。
緑丸は、手首の手前の骨の突起で小指側です。
赤丸と同じく元々少し飛び出ている骨の形をしていますが、赤丸よりは丸い形状をしています。
緑丸の突起は親指側に近づく歪みを呈する事が多く、悪化しますと小指の外側に沿って指先近くまで痛むようになり床に手をつく事も難しくなります。
黄丸は、親指の付け根の骨です。
手の甲側よりは掌側に飛び出てくる骨の場所です。
徐々に親指が伸び難くなり手が開き(パー)難くなります。
親指の腱鞘炎の原因になる骨で歪みとずれの大きさに比例して痛みが増すのは他部位と同じです。
黒丸は、掌側で小指側の飛び出た骨で上記の3つよりは頻度は低いです。
黒丸の骨は親指側か肘寄りに歪みやすく手をつく時に初めに触れる場所です。
悪化しますと手をつき難くなります。
ドアノブを回す、鞄を持つ、荷物を引っ掛けて握る、キャリーケースを引く、タオルを絞るなどで痛みが出ます。
ご家庭で出来る対処法
急性期で熱があり腫れている場合は、保冷剤か氷をタオルハンカチで包んで15 分程患部に当ててください。
温めて治そうと試みる方が多いですが、急性期で熱感があり腫れている場合は逆効果ですので気を付けましょう。
冷湿布は冷たく感じるだけで冷却効果はありませんが貼ってはいけないと言うことはありません。
手首痛の治し方
上記の4つの丸印の骨のずれの調整が必要です。
現代医学ではこれらの骨の調整は歪みやずれの概念が無いために行われません。
調整は手首のずれに理解のある整体院で行います。
方法はずれがある骨を皮膚表面から整体師が触れてその動きを感じ取りながら定位置に戻します。(復位)
わずかな骨の動きを感じ取る調整スキルが必要になります。
まとめ
- 原因は手首周囲の骨のずれである。
- 現代医学では原因不明でレントゲンでもわからない。
- 熱感があり腫れている場合は15 分程冷やす。
- 放って置くと変形に至る。
- 治すにはわずかな骨の動きを感じ取る調整スキルが必要である。