鎖骨の痛み
鎖骨の痛みの原因
鎖骨が痛くなる原因はその位置とバランスによります。
鎖骨を見てみましょう。
下のイラストの水色に着色してある骨は鎖骨で左右に一つずつあります。
鎖骨の内側には首から腕に伸びる神経（黄線）、血管（赤線・青線）があり鎖骨の位置とバランスによりその影響を受けることがわかります。
鎖骨のバランス
下のイラストは、右の鎖骨を右斜め上から見たもので鎖骨の内側に胸の骨である胸骨（きょうこつ）が、外側に肩甲骨がありそれぞれつながっています。
鎖骨の歪みは肩甲骨と胸骨のバランスの影響を受けることがわかります。
胸骨より肩甲骨のほうが姿勢や腕の上げ下げで動く範囲は大きく鎖骨への影響も比例して大きいです。
鎖骨の歪み
鎖骨の歪み（アンバランス）は左右の鎖骨の位置を比べる事で判断します。
骨盤と同じく内外に開く閉じる、上下の歪みがあります。
右より左の鎖骨が出ている（内旋・凸）
右より左の鎖骨が目立たない（外旋・凹）
右より左の鎖骨が上にある（上方）
右より左の鎖骨が下にある（下方）
鎖骨が歪むきっかけ
横を向いて寝る
長時間横を向いて寝ますと肩が下敷きになる事で鎖骨も歪みます。
横向きが寝やすい方は片側ばかりを下にすることがないようにバランスを取りましょう。
デスクワーク
右手でマウスを握る場合は、右の掌が下を向く事で腕が内側にねじれますが、鎖骨も同様に内側にねじれます。
マウスから手を離し腕を楽にしますと鎖骨も戻りますが長時間毎日となりますと癖付きやすいです。
腕の筋肉が緊張しないように整体でメンテナンスすることも大切でしょう。
鎖骨の歪みで起こる症状
鎖骨のバランスが崩れる事で起こる症状を挙げます。
呼吸障害
左右の鎖骨の内側には肺の先端があります。
鎖骨のアンバランスは胸の形を変え肺を圧迫します。
呼吸のし辛さ、呼吸が浅い、息が深く吸えないなどの症状が出るのは、胸骨と鎖骨の歪みが空気の通り道である気管に影響するからです。
鎖骨の違和感と痛み
鎖骨周囲に違和感や痛みを感じる場合は、鎖骨の位置の左右差（歪み）があります。
鎖骨の直下には肋骨がありお腹側は胸骨に、背中側は胸の背骨につながっておりそのバランスを保っています。
下のイラストは、右の鎖骨を斜め上から見たもので水色に着色してある骨は鎖骨とその直下にある第１肋骨と第２肋骨です。
当院では鎖骨と合わせて肋骨と胸骨のバランス調整も行います。
猫背
鎖骨のアンバランスと合わせて肩甲骨の位置も関与しますが、同時に整体施術で調整する事で力まなくても楽に胸を張ることができ鎖骨が正しい位置に戻る事で猫背が改善されます。
鎖骨の歪み例
当院では鎖骨を内側・真ん中・外側と概ね３箇所に分けて施術調整します。
理由はその３箇所でそれぞれ歪み方が異なるからです。
また、鎖骨の上の縁と下の縁でも歪み方は異なりますがここでは割愛します。
下のイラストの水色に着色してある骨は鎖骨で赤矢印は歪み方向です。
右の鎖骨の内側が「内旋凸」
左の鎖骨の内側が「外旋凹」
右の鎖骨の真ん中が「下方」
左の鎖骨の真ん中が「上方」
右の鎖骨の外側が「上方」
左の鎖骨の外側が「下方」
上記のような鎖骨のアンバランスは整体で調整可能です。
鎖骨の出っ張り具合や高さ違いをなくして健康を手にしましょう。
まとめ
- 鎖骨が痛む原因はその位置とバランスによる。
- 鎖骨の歪み調整は肩甲骨と胸骨のバランスも合わせて行う必要がある。
- 鎖骨が歪むきっかけは横を向いて寝る・長時間のデスクワークなどである。
- 鎖骨の歪みで起こる症状は猫背や呼吸障害がある。
- 鎖骨の歪みは、内側・真ん中・外側で異なる。