目の疲れ
目の疲れの原因と治し方
目は頭と顔の骨からなる窪み(眼窩:がんか)に収まっています。
眼窩を構成する頭と顔の骨のアンバランスを整体で施術調整する事で症状は改善します。
目の疲れの原因
生活習慣における目の周りの頭と顔の骨のアンバランスによる眼球への圧迫です。
目の周りの骨を見てみましょう。
下のイラストは、右の顔を斜め前から見たもので水色に着色してある骨は目の周りの骨です。
こめかみ(蝶形骨:ちょうけいこつ)
おでこ(前頭骨:ぜんとうこつ)
上あご(上顎骨:じょうがくこつ)
頬骨(頬骨:きょうこつ)
眉間(篩骨:しこつ)
概ね、生活習慣によるこれらの骨の左右差(歪み)が原因で眼球が物理的圧迫を受けて目が疲れやすくなります。
目の違和感や圧迫感・視界がぼやける・眼精疲労なども同じ理由です。
目の周りの骨の歪み
上記5つの骨の歪み例を記します。
こめかみ(蝶形骨:ちょうけいこつ)
こめかみの骨は目の裏で左右がつながる一つの骨です。
上のイラストの赤矢印は歪み方向を現しています。
例えば、右のこめかみが前方(お腹側)に歪みますと右目が裏側から押される格好になりまぶたが膨らみます。
まぶたを押さえて圧迫を感じる方はこめかみの左右差(歪み)があります。
また、右のこめかみが下(足元方向)に歪みますと右目も低くなり左右の目の高さに違いが生じます。
おでこ(前頭骨:ぜんとうこつ)
おでこは目の上にあり歪む事で目を直に圧迫します。
上のイラストの赤矢印は歪み方向を現しています。
例えば、おでこの右側が下(足元方向)に下がりますと右目は上から下に向けて押される格好になり目は小さくなります。
また、目が開きにくく疲れた表情が現れるのもこのタイプの歪みです。
おでこの歪みを整えますと目はぱっちりと開き表情は明るくなります。
上あご(上顎骨:じょうがくこつ)
上あごは目の下にあり歪む事で目を直に圧迫します。
上のイラストの赤矢印は歪み方向を現しています。
例えば、右の上顎が上(頭頂方向)に歪みますと右目は下から上に押される格好になり目が疲れやすくなります。
頬骨(頬骨:きょうこつ)
頬骨は目の外側にあり歪む事で目を直に圧迫します。
上のイラストの赤矢印は歪み方向を現しています。
例えば、右の頬骨が内側に閉じる歪みを呈しますと右目は外側から内側に向けて物理的圧迫を受ける格好になり目が疲れやすくなります。
顔を固定したまま目を左右にキョロキョロと動かしてみて抵抗を感じる側の頬骨は内側に歪んでいます。
眉間(篩骨:しこつ)
眉間は目の間にあり歪む事で目を直に圧迫します。
上のイラストの赤矢印は歪み方向を現しています。
鼻骨と上あごの骨は除いてあります。
篩骨は鼻骨とこめかみの骨の間にあります。
例えば、眉間が右に歪みますと右目は内側から外側に向けて物理的圧迫を受ける格好になり目が疲れやすくなります。
眉間は頬骨と合わせて審美的にも重要な骨ですので是非調整したいところです。
目の周りの骨が歪むきっかけ
目の違和感や痛み、視界がぼやけるなどの症状が出るのは上記の骨の歪みですが、そのきっかけは生活習慣による姿勢的な影響です。
歪みの大きさと症状の強さは比例します。
目と肩のつながり
下のイラストは、巻き肩によるこめかみの歪みと目の圧迫を現しています。
例えば、右肩が巻き肩で内側に入る歪み癖の方は、右肩とつながりのある耳の上(側頭部)が前方(お腹側)に歪みこめかみを後ろから前に押す格好になり、こめかみと側頭部の間が詰まり狭くなります。
側頭部の歪みにより後ろから押されたこめかみはさらに眼球を裏から圧迫する格好になります。
さらにこめかみは内側に回旋し顔を固定したまま目を左右にキョロキョロとする動きは左より右に動かしにくくなります。
目と手首のつながり
マウスやスマホなどを長時間使う方は手首が硬くなり手の甲側に起こしにくくなります。
下のイラストは、おでこと手首の関係性を示しています。
赤矢印は歪み方向です。
例えば、右手首が甲側に起こしにくいですと右のおでこと右目は下(足元方向)に下がり左右の目の高さ違いが生じます。
時々は手首のストレッチを行い硬くならない様に癖を取り除く意識を持ちましょう。
目と足のつながり
足首の捻挫癖は足の甲の骨を外側(小指側)に歪めます。
ちなみにかかとは内側に屈します。
下のイラストは、右足の甲で目の歪みとの関係性を示しています。
整体で足首と足の甲の骨を真っ直ぐに保つ事は目の痛みの軽減につながります。
目の疲れを整体で治す
目の違和感や痛み、視界がぼやけるなどの症状を取り除くには目の周りの頭と顔の骨の歪みを確認して整体施術で調整する必要があります。
頭と顔のバランス調整は解剖学の知識や触診スキルが必要でセルフケアでは難しい面がありますので専門家に任せましょう。
目の違和感や痛みが頭痛を伴うのは原因が同じ頭の歪みにあるからです。
頭や顔の歪みに詳しく繊細な所まで説明付きで施術調整してくれる整体院は多くはありません。
予約前に必ず確認しましょう。
眼科ではわからない目の症状
目自体の疾患なのか、頭や顔のアンバランスによるものなのかはご自身で体感的にわかると思いますが、心配な場合は眼科の診察を受ける事も大切です。
頭と顔の骨の歪みが原因で起こる目の症状は眼科では原因不明となります。
眼科は頭と顔のアンバランスに対する概念がありませんのでそのつもりで受診しましょう。
まとめ
- 目の疲れの原因は頭と顔の骨の左右差(歪み)でそのきっかけは生活習慣における姿勢的影響が大きい。
- 目の周りの概ね5つの骨のバランスが大切である。
- 頭と顔のアンバランスに詳しい整体院を見つける。
- 目の症状と合わせて頭痛を伴うのは原因が同じ頭の歪みに起因するからである。
- 眼科は頭と顔のアンバランスに起因する症状に疎い。