膝の痛み
膝が痛くなる原因と治し方
膝が痛む原因
なぜ膝が痛むのでしょう。
膝の違和感や痛みは、お皿(膝蓋骨:しつがいこつ)、大腿骨(だいたいこつ)、すねの骨、半月板、すねの外側の骨(腓骨:ひこつ)のアンバランスで起こります。
下のイラストは、右膝で水色に着色してあるのは半月板です。
概ね、大腿骨とすねの骨が真っ直ぐですと膝関節への負担も少なく痛むことはありません。
大腿骨とすねの骨がねじれると間にある膝関節がストレスを受けて長期化することで痛みが増します。
骨盤の影響
膝に負担をかけることなく脚が真っ直ぐ前に出るためには脚の根本である股関節のバランスが良いことが前提条件です。
股関節のページにも書きましたが、股関節のバランスは骨盤のバランスに依存しています。
骨盤の歪みやねじれが大きいですと股関節のバランスが崩れて脚が真っ直ぐ前に出にくくなり膝に負担をかける歩き方になります。
骨盤と股関節(大腿骨)は相互に逆を向く事でバランスをとっています。
骨盤の正面が右を向きますと左の股関節は外に開きやすくなり歩行時に左膝が外側に向きます。
骨盤の正面が左を向きますと右膝が外を向きます。
下のイラストは、左の骨盤が内側にねじれで股関節と大腿骨が外側に向いているものです。
多少の歪みやねじれ程度でしたら膝が痛むことはありませんが、骨盤と股関節のアンバランスが長期化する事で徐々に膝関節に負担がかかります。
脚が真っ直ぐ出にくいなと感じたら骨盤に歪みがありますので当院にご相談ください。
すねの歪み
膝痛ではすねの骨の正面は外側を向いています。
すねの骨が外側に向く事で大腿骨との間にある半月板がねじられて屈伸に違和感や制限をもたらします。
仰向けに寝て爪先がペタっと外側に倒れる足の方はすねの骨が開いています。
当院ではすねの骨の歪みを調整する事で膝の痛みを軽減しています。
お皿の歪み
お皿の骨は膝蓋骨(しつがいこつ)です。
お膝を曲げ伸ばしする事でお皿が上下に動き屈伸運動を滑らかにしています。
お皿が正常な位置からずれて歪みが生じますと痛みや違和感をもたらします。
仰向けで膝裏に床やベッドとの隙間がありますとその膝は伸びていません。(伸展制限)
その場合、お皿は股関節側に片寄っています。
左右のお皿の位置を同時に比べますと伸ばしにくい側のお皿より正常に伸びている側のお皿は足元方向に落ち着いています。
下のイラストは、右のお皿が左より股関節側に片寄っているものです。
半月板の歪み
半月板が外にずれる事で痛みます。
お皿の直ぐ下側に半月板があり皮膚表面から位置を推測する事ができます。
下のイラストは、右の半月板が外側にずれているもので水色に着色してあるのは半月板です。
代表的な膝の痛み
変形性膝関節症
- 立ち始めや動き始めに痛む。
- 正座や階段の登り降りが困難になる。
- 屈伸制限や変形が起こる。
中高年以上の方に多いですが加齢が原因ではない事は高齢者の殆どの方のお膝が変形していない事からも明白です。
根本的な原因は骨盤から足までの歪みとねじれの長期的な放置による膝関節への慢性的な負担です。
病院では湿布に痛み止め、関節内注射に人工関節と対症療法が目立ちますが、どれも歪みやねじれへの対応とは異なるもので根本的な解決にはなりません。
変形後の膝に対しても整体施術で歪みを調整していく事で快方に向かいますのでご安心ください。
O脚・X脚
大腿骨とすねの骨の歪みとねじれで起こります。
靭帯の緩みや欠損などがあれば膝関節自体に癖があり脚の軸を真っ直ぐに保ちにくくなりますが、整体施術でケアしていく事で歪みを減らしていく事は可能です。
骨盤や股関節から大腿骨までの歪みやねじれがあれば同時に施術調整していく事で膝への負担を和らげて行きます。
施術調整後は歩行時など脚を真っ直ぐ前に出す事を普段から心掛けていただきます。
膝と全身のつながり
膝に原因があるというよりは、身体全体の歪みやねじれの集約が膝の症状をもたらしているに過ぎません。
膝と全身のつながりを理解する事で根本的に改善します。
膝と後頭部
右膝が伸ばしにくいですと右のお皿は股関節側に片寄り右の後頭部は足元方向に下がって低くなります。
下のイラストは、右のお皿が股関節側に片寄り、後頭部の右半分が足元方向に下がっているものです。
後頭部を整体施術で調整しますと右膝は伸び始めます。
左膝が伸びにくい場合は、左の後頭部が同じ様に下がります。
お皿とおでこ
お皿が足元方向に下がる歪みですと膝は伸び過ぎます。(反張膝:はんちょうしつ)
下のイラストは、反張膝です。(左側)
右のお皿が下がる場合、右のおでこも足元方向に下がり眉骨も低くなります。
左右の眉毛の高さに差がある場合は、両膝の伸び具合にも差があります。
お皿とエラ
痛みや違和感があるお膝のお皿は外側に歪みエラ(下顎)に現れます。
右のお皿が外側に歪みますと右のエラも外側に開きます。
整体施術でエラを調整しますとお皿が内側に戻って(復位)お膝が楽になります。
右のお皿が足元方向に下がって伸び過ぎますと右のエラも足元方向に下がる歪みになります。
整体施術でエラを上げる調整をしますとお皿も上に戻り伸び過ぎた膝が落ち着きます。
半月板と親指
半月板が外側にねじれているお膝は痛みや違和感が出ます。
右の半月板が外側にねじれている場合、右の親指の第2関節は内側にねじれています。
親指の関節のねじれを整体施術で真っ直ぐにする事で半月板の収まりが良くなり膝の違和感や痛みが和らぎます。
下のイラストは、右膝と右手で水色に着色してあるのは半月板です。
まとめ
- 大腿骨とすねの骨の歪みとねじれにより間にある膝関節がストレスを受ける事で痛む。
- 変形性膝関節症は歪みとねじれが長期化した結果ですが変形後でも整体施術で快方に向かう。
- 病院での対症療法では治らない事が多い。
- 膝痛の原因は身体全体の歪みが膝に集約して症状をもたらしているので膝と全身のつながりを考慮した施術が必要である。