背中の痛み
背中が痛む原因
背中の痛みは首や腰と比して生活習慣による痛みが出にくいです。
理由は肋骨と胸骨(きょうこつ)で心肺を覆っている筒構造により支持機構が安定しているからです。
下のイラストは、胸を左斜め前から見たもので水色に着色してあるのは胸骨と肋骨です。
中には心臓や肺があります。
首や腰は肋骨などの支えがなくその分筋肉で補う必要があり痛めやすい構造になっています。
それでも背中が痛む理由は過度のデスクワークなどによる慢性的な姿勢不良、重量物の持ち上げ、咳やくしゃみなどがあります。
背中が痛む場所
下のイラストは、胸の背骨(胸椎:きょうつい)で12個あり12対ある肋骨が同じ番号の背骨と繋がっています。
背骨の歪みとずれは同じ番号の肋骨の歪みとずれに直接的に影響しますので、当院で施術調整する場合は合わせて確認しています。
背骨(胸椎:きょうつい)の歪みとずれ
下のイラストは、腰から首に向けて背中を見上げたもので水色に着色してある骨は7番目の背骨です。
7番目の背骨の正面が右を向き背骨の右の突起が中から右背筋を強く押し圧迫している状態でいわゆる一般的なこり症状です。
背骨の正面が左を向く(左回旋)場合は左の背筋が中から圧迫を受けて左側がこります。
7番目の背骨を例に挙げましたが、どの番号の背骨でも起こり得る歪みです。
背筋の歪みとずれ
上記の背骨の歪みとずれによる背筋への圧迫などが関与して左右の背筋がアンバランスになりますとこりや痛みを感じるようになります。
概ね左右の背筋の高さが異なる歪みで上下のずれが生じています。
背筋のつながりは頭から尾骨まであり俯く事でお尻まで突っ張る様な痛みを感じることもあります。
病院に行く必要性
咳やくしゃみなどの瞬間的な動作で痛めた場合は肋骨のヒビなどの可能性がありますので、よほど痛む場合はレントゲンを撮る方が良いです。
ただし、骨折やヒビがわかったところで安静に過ごす以外に方法はありません。
骨折やヒビのある肋骨は歪みやずれも伴いますので整体施術で衣類の上から歪みを確認して骨の動きを感じ取り調整する事で痛みが和らぎます。
骨がついた後も(癒合:ゆごう)痛みや違和感が残る場合は歪みやねじれが残っている証です。
マッサージで歪む背中
整骨院やリラクゼーションサロンでうつ伏せで背中のマッサージを行うセラピストが多いです。
概ね背筋の硬いところを指先や肘でゴリゴリと押す事でかえって痛めます。
理由はマッサージや押圧により筋肉や筋膜に歪みとねじれが生じるからで日常的に受けている方ほど背中がガチガチに硬くなりこりが慢性化している事でしょう。
整体による背中の痛みの調整
当院ではうつ伏せで背中の上から下まで背骨の歪みとねじれの配列チェックを行います。
背骨の配列の乱れが歪みやねじれになりますのでその有無を体表解剖学に基づき確認しています。
背筋の左右バランス調整も同様に行います。
頭や首、骨盤や尾骨などの歪みが間接的に影響している場合もありますので合わせて調整します。
まとめ
- 骨折の疑いがある場合は整形外科を受診しレントゲンを撮る。
- マッサージは背中の筋肉や筋膜に歪みやねじれが入り、日常的に受ける事でこりと硬さが慢性化する。
- 原因は咳やくしゃみ、重量物の持ち上げや生活習慣における過度の姿勢不良である。
- 痛みは背骨と筋肉や筋膜の歪みやねじれで起こる。