足のむくみ
足のむくみと痛みを取る
ご家庭でセルフケアでふくらはぎなどをマッサージしますとむくみが改善されるのは滞った血液やリンパ液が一時的に流れるからです。
しかし歪みやねじれを考慮したマッサージではありませんので毎日のセルフケアでも追いつかなくなります。
根本的な歪みを改善するために整体院を利用する事も方法のひとつでしょう。
足のむくみと痛みの原因
足のむくみは血液やリンパ液の滞りでその原因は足の骨や筋肉の歪みとねじれによる血管とリンパ管への圧迫です。
ホースがねじれると水の出が悪くなる様に足も歪みねじれる事で血液やリンパ液の流れが悪くなりむくんで冷えます。
脚のねじれ
股関節から足が外側に開く、あるいは内側にねじれているなどは太ももの筋肉が真っ直ぐではなくねじれています。
筋肉内には隙間を縫う様に神経や血管が走っていますので太ももの筋肉のねじれを調整する事は大切です。
脚の付け根の歪み
脚の付け根の股関節は骨盤とつながり関節を成しています。
骨盤の歪みが股関節に負担をかけて脚の歪みを作ります。
足のむくみを改善するためには骨盤と股関節の左右バランスを保つ事が大切です。
脚の付け根はお腹から足へ向かう血管と神経があります。
下のイラストは、右脚の付け根(鼠径部:そけいぶ)を前から見たもので、赤線が動脈、青線が静脈、黄線が神経です。
水色に着色してあるのは股関節を曲げるための筋肉です。
骨盤と股関節が歪んで左右の鼠径部のバランスが崩れる事で中にある血管と神経が圧迫されて足がむくみ痛みや冷えをもたらします。
歪みやねじれの大きさや頑なさに比例して症状も増します。
脚を引きずって歩く、坐骨神経痛がある、膝が痛い、足首が痛いなどはむくみや冷えも伴っています。
太ももの前の筋肉
太ももの前の筋肉は膝を伸ばすためにあります。
歩くときや仰向けになった時に膝が真っ直ぐに正面を向かずに外側に開いたり内側に閉じたりする方は左右の太ももの筋肉のバランスを取る必要があります。
太ももの前の筋肉が外側にねじれて開きますと太ももの外側の筋肉が張って硬くなり疲れやすくなります。
外側重心の方に多いです。
太ももの後ろの筋肉
太ももの後ろの筋肉は膝を曲げるためにあります。
坐骨神経に沿った痛みと突っ張り感が出やすくお尻や太ももの後ろの筋肉を押すと硬さと痛みを感じます。
下のイラストは、太ももの後ろ側で水色に着色してある筋肉が作用して膝を曲げます。
坐骨神経が筋肉の裏側にあります。
すねのねじれ
仰向けに寝て爪先が反対側の爪先より外側に開き過ぎる方はすねが外にねじれています。(外旋)
膝痛の方に多いねじれです。
腓骨(ひこつ)のねじれ
すねの外側にある細長い骨は下端が外くるぶしです。
ねじれる事ですねの筋肉が硬くなり足がつりやすくなります。
足首のねじれ
最も多いのは捻挫後に残ったねじれ癖の影響です。
強めの捻挫でも約2〜3週間で腫れは自然治癒力で引きますが、捻挫の衝撃で捻られた足首の細かな骨が捻挫前の健康な足に完全に戻る事は整体施術を受けない限りありません。
痛みは引いても足首の外側の形が反対側と比して歪(いびつ)になっているなどはよくあります。
下のイラストは、右の足首を外側から見たもので水色に着色してあるものは足首のいくつかの骨です。
捻挫により下にさがりつつ外側に膨らむ歪みがあります。
捻挫を繰り返すのは足首の歪みの蓄積が原因ですのでその都度きちんと整体院でメンテナンスしましょう。
足と全身のつながり
首や腕などの歪みが足のむくみの原因であることもあります。
当院では全身調整から根本的な改善を図ります。
首のこりと足のむくみ
足のむくみが慢性的にある方は首の骨(頚椎:けいつい)の配列も悪いです。
首と足(脚)のつながりです。
首の骨の配列をきれいに整えますとふくらはぎが細くすっきりして足首も柔らかくなります。
顎の歪みと足のむくみ
顎の安定、噛み合わせが足のねじれ具合と相関しています。
エラが外側に膨らみますと太ももや膝も外に開きます。(外旋)
過去に受けた歯科治療による口腔内の変化、生活習慣や小顔矯正による頭と顔の非対称も足の歪みとつながっています。
腕のだるさとすねの硬さ
手をお仕事などでよく使う方は腕の筋肉が硬く相関しているすねの筋肉も硬くなります。
腕は内側に捻って使いますが腕の歪みが慢性化する事ですねの骨は外に開きます。
腕の筋肉が緩みますとすねの筋肉も柔らかくなります。
まとめ
- むくみは足の骨や筋肉の歪みとねじれによる血管やリンパ管への圧迫で起こる。
- 足のむくみの整体施術は骨盤の歪みから整える。
- 首、顎、腕など他部位と足のつながりを考慮した根本的施術が重要である。