かかと相関
- 下のイラストは左足を外側から見たもので緑色に着色してある骨が
かかとの骨で踵骨(しょうこつ)です。身体は相関関係の上に成り立っていて腕がねじれますと首がゆがみ
こめかみがねじれますと鼻も曲がります。
かかともその一つです。かかとには身体の様々な骨のゆがみが反映されその一つに顎があります。
顎のエラのところを両手で軽く摘んだまま故意に右の足首を
内側に倒しますと右の顎のエラが上に持ち上がるのが分かります。
逆に左の足首を内側に倒しますと左の顎のエラが上に持ち上がり
足首を正しく元に戻しますと直ぐに顎のエラは元の位置に戻ります。
慢性的な足首のゆがみは慢性的な顎のゆがみを作ります。左手で右顎のエラに触れたままペンで字を書くみたいに
右肘を曲げて外側に故意に出してみますと
右顎のエラが外側に膨れてきます。
逆に左肘を曲げて外側に出しますと左顎のエラが外側に膨らみ
両肘を伸ばして腕を真っ直ぐにしますと両顎のエラが締まります。腕の使い方やねじれ癖が顎のゆがみを生み出している事と
上記で記した足首と顎のエラの位置の相関関係を考えますと
腕と足と顎は相互に関与しながら骨の位置関係を決めていると
言えるでしょう。では足首と手首の関係はどうでしょう。
右の手首を手招きする方向へ90度程曲げたままにしますと
右のかかとが背中側に下がりアキレス腱が太く固くなります。
逆に左の手首も同様に90度程曲げたままにしますと
左のかかとが背中側に動き出し同じくアキレス腱が太く固くなり
両手首とも真っ直ぐに戻しますとかかとはお腹側へ戻り
アキレス腱は細くなります。
かかとが背中側に動いた方の足首はつま先を遠くに伸ばしやすくなります。顎を引いてうつむいた姿勢のままにしますとつま先は上げにくくなり
逆に遠くに伸ばしやすくなります。
顎を上げて真っ直ぐ前を向きますと足首は解放され元に戻ります。日々のお仕事などでうつむく時間が長い方はやはり慢性的に
かかとが背中側に移動しアキレス腱が太く固くなる傾向にあります。かかとがゆがむ方向は
前後に動く・内側か外側に屈する・内側か外側に回旋するなどありますが
多くは内側に屈して小指側重心になっているかアキレス腱が固くなって
かかとの骨が背中側に移動している事が多いです。
下のイラストは左足を外側から見たもので緑色に着色してある骨は
かかとの骨です。
矢印方向にかかとの骨が移動することで重心バランスが崩れ
足首に違和感が表れます。めまいや重度の顎関節症の方のかかとは
かかとの骨の後ろ側だけが内側に捻れていたり
かかとの骨の真ん中だけが外側に捻れていたりしています。
下のイラストは左足裏で緑色に着色してある骨はかかとの骨です。
かかとの骨の前側から後ろ側に向けて前部・中部・後部と
三ヶ所に分けて診た時にねじれ方がそれぞれ異なることはありますし
左右のかかとの骨のねじれ方が異なることもあります。指や手首や腕のねじれ、顎のゆがみなどがかかとと関係している事は
整体を行う上で大切です。