脳幹
- 脳幹付近のゆがみ例として以下があります。
その前に脳幹について少し。
脳幹は、脳と脊髄の間にあり大きく4つに分類されています。
間脳(かんのう)、中脳(ちゅうのう)、橋(きょう)、延髄(えんずい)です。間脳は、自律神経の中枢で内蔵の制御、血圧の制御、
体温調整、ホルモン分泌に関与しています。
中脳は、運動の制御、聴覚の中継所、眼球運動などを
制御しています。
橋は、小脳との連絡路です。
延髄は、呼吸と循環器の制御を行っています。脳幹は、自律神経やホルモンなどに大きく関わる
意識と生命維持の根幹です。骨格、特に脳幹付近の頭蓋骨と上部頚椎(第1第2頚椎)に
歪みが起こりますと物理的にその内部にある脳幹の機能低下を
もたらし様々な症状が現れます。現代医学では頭蓋顔面骨をはじめとしたゆがみの概念がありませんので
病院で検査しても原因がわかることはありません。
医師が患部に直接徒手療法を施すことはありません。
上記でも記しましたが、意識的な症状(うつ、集中力)などは
現代医学では心療内科分野となり薬物療法にまわされるケースが
多いのです。
睡眠障害も起きます。下のイラストは、後頭部の右側を斜め後ろから見たもので
緑色に着色してある骨は右の側頭骨です。後頭骨の上方変位と右側頭骨の前方変位が合わさった状態で
右側頭骨は前方に歪みながら内側に閉じる内旋変位も伴っています。下のイラストは、後頭部の左側を斜め後ろから見たもので
緑色に着色してある骨は左の側頭骨です。同じ後頭骨でも右半分と左半分とでは歪み方が異なりますし、
下半分と上半分でもそれは同じです。後頭骨の左半分は右側の後頭骨と比して下方変位を起こしています。
後頭骨の真下には首の背骨である頚椎があり窮屈になっています。後頭骨中部が右方変位することで右側頭骨が前方内旋変位しつつ
後頭骨下部の左方変位により左側頭骨の最下端である乳様突起が
さらに外側に出っ張ります。
乳様突起が出っ張っても左側頭骨の鱗部(耳の上付近)が
出っ張るわけではないので、側頭骨の縦軸は斜めになり
頭位が倒れる結果となります。この場合、左側頭骨下部が外側に膨らみ左側頭骨上部は
内側に取り残されたまま、右側頭骨下部は内側に入り込み
右側頭骨上部は残されたままになり、結果として頭位は
右側に倒れつつ右側頭骨が左側頭骨より下方変位を起こす
歪み方となります。右後頭骨は上方変位のままなので同じ右側でも
後頭骨と側頭骨とでは上下の変位方向が逆になります。
それは左側にも言えることで、左後頭骨は下方変位ですが
左側頭骨は上方変位です。左右の後頭骨の高さが変わるこのゆがみの影響は
真下にある頚椎の左右の上下変位に及びます。
下記のイラストではそこまで記すスペースがなく割愛しました。第1頚椎は、左方変位しながら右回旋(頚椎の正面が右を向く)し
第2頚椎は、右方変位しながら左回旋(頚椎の正面が左を向く)しています。