後頭骨1
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後頭骨は文字通り頭の後ろにある骨で頭蓋骨の一部です。
下のイラストの緑色に着色してある骨が後頭骨です。
後頭骨の下には首の背骨である頚椎が連なり腰の方へと伸びています。
後頭骨のゆがみは自分の手のひらで頭の後ろをやさしく触れることで
容易に確認できます。
後頭骨は首の背骨である頚椎と関節でつながっていますので
後頭骨と頚椎の縦軸が真っすぐであることが理想です。
多少のゆがみでしたら生活に支障はありませんが、
ゆがみの大きさに比例してそれに伴う症状が強くなるのが一般的です。
これらを正すと自然に頚椎のゆがみも取れて首などが楽になります。
うつ伏せか仰向けで診ます。
例えば、後頭骨の右半分が凹んでいるとします。
反対に後頭骨の左半分が凸だとします。
この場合、仰向けで顔は右を向き易くなります。
凹凸が、後頭骨の左右で反対の場合は左に向き易くなります。
左右の凹凸を表したものです。
後頭骨の右側の上半分は凸、下半分は凹です。
後頭骨の左側の上半分は凹、下半分は凸です。
あくまでも一例ですが、同じ骨の中でも場所により形が変わることが
腰痛や膝痛などと関連しています。後頭骨の左右が上下にゆがみますと下のイラストのようになります。
後頭骨の右半分が左半分に対して上方変位を起こしているもので
その影響で左側の後頭骨と頚椎の接合部が詰まっています。先に示した凹凸のゆがみに上記の縦のゆがみが合わさって
後頭骨全体のゆがみとしてとらえて整体施術で調整します。
また、後頭骨の縦軸が左右のどちらかに動くとき、
触診では外側に膨らむイメージを受けることもあります。
これは凹凸や上下のゆがみとは別で横ずれ(側方変位)です。
下のイラストは、後頭骨の左半分が外側に膨らんでいるもので
側頭骨のゆがみと合わさって起こることが多いです。この場合、外側に膨らんでいる後頭骨の左半分は同時に
凸であることが多く外に膨らみながら後ろ側に
出っ張るというゆがみ方になります。後頭骨の中でも場所により凹んだり上方に動いたり横方向に膨らんだりと
多様な形状を示すもので、これらが左右対称で真っすぐであることが
同時に身体の軸を真っすぐに維持することに繋がっています。例えば、後頭骨にゆがみがあることで骨盤の一つ、仙骨に
ねじれが生じたり頚椎がゆがんだり背筋のどちらかが張ったり
固くなってこったりします。後頭骨の形をきれいに整えることは背骨や仙骨のゆがみを取る事と
同じ意味になります。
ゆがみを細かく見極めることで、より細かな調整が可能になります。
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