こめかみの痛み2
- 耳の前から目にかけての側頭部の痛み。
辛いですよね~。
どなたでも、1~2回は経験したことがあるでしょう。
一時的な痛みのものから慢性的なものまで、程度は様々。
下のイラストの緑色に着色してある骨が
蝶形骨(ちょうけいこつ)です。
頭を左上から見下ろしたもので見やすいように
おでこと左の側頭部・頭頂部の骨などを
透かして見せています。蝶形骨は、文字通り蝶が羽を広げたよな形をしている骨です。
こめかみ部分の骨を取り出してみましょう。なんとも複雑な形をしている骨です。
場所は、目の後ろ側にあります。
こめかみは左右にありますが、目の後ろで繋がっている
一つの骨です。次は、後ろ側から見てみましょう。
頭の中央、脳の真下辺りでは後頭骨と結合しています。
下の2つのイラストは、蝶形骨と後頭骨だけを取り出したものです。左前方から見たものです。
右側が後頭部、左側が顔側になります。下のイラストは、左上方から見たものです。
赤の丸印の所は、蝶形骨と後頭骨の接合部です。
蝶形骨の位置の狂いが僅かながらも後頭骨に影響を与えるのです。デスクワークなどでうつ向く作業を繰り返していると、
こめかみが前方にゆがみやすくなります。
凝視していると、効き目のほうが前方に出やすくなりますので、
その分こめかみのゆがみにもなります。こめかみのゆがみは、隣り合う骨、例えばおでこの骨(前頭骨)の
ゆがみに伴って影響を受けることがあります。
その場合は、おでこの骨も調整する必要があります。こめかみの骨である蝶形骨は、僅かな刺激で微妙に変わる
骨なので触診と手技は気をつけなければなりません。辛い時に、こめかみをグリグリ押したり揉んだりする
人がいますが、オススメできません。