こめかみの痛み1
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下のイラストは、こめかみの骨を取り出したもので
蝶形骨(ちょうけいこつ)と言います。
蝶々が羽を広げた形に見えるので名前の由来がそこから来ていると思いますが、
実際は違うようですね。蝶形骨は頭の中央付近、眼球の真後ろに位置しています。
下のイラストは、左前上方から見下ろしたもので、
見易くするためにおでこや頬骨などを透かしています。
緑色に着色してある骨が蝶形骨です。
こめかみは左右にありますが、目の真後ろでつながっている一つの骨で
頭と顔の15種23個ある骨のうち、9種14個の骨と相接しています。こめかみの位置が左右で異なるとき、
それは蝶形骨のゆがみを意味しています。
上記のように蝶形骨は頭と顔の半分以上の骨と相接していますから
蝶形骨がゆがむことは隣り合う他の骨にも影響を与えることになります。蝶形骨のゆがみでイメージしやすい症状は、
目の奥の痛み・眼精疲労・眼圧・片頭痛などでしょう。頭や顔がゆがむとき、それは手足など全身に影響します。
例えば、ひざの痛み・足ですと偏平足、これは足の甲の左右の高さの違いとして
現れます。
脚の長さが左右で違うこともよくある症例です。
脚の長さの比べ方は仰向けに寝て脚を真っすぐに伸ばし、
内くるぶしの位置を見比べるとわかりやすいです。
よく脚の長さを比べるときに左右のつま先を比較する方がいますが
足骨のゆがみでつま先の角度は容易に変化することを考えますと
それは間違いですね。こめかみを治すときに一般誌に書かれているようなやり方は
あまりお勧めしません。
こめかみは特にデリケートな場所なので、
指先でギューギューとツボを押す感覚でやってしまうと
かえって後から痛くなることもありますので注意しましょう。頭痛や目のトラブル、足、膝の痛みがなかなか改善しない人は
一度蝶形骨をチェックしてみても良いかもしれません。