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仙椎のゆがみ

  • 仙椎は、通常5つあって癒合したものが仙骨である事は、
    お尻の痛みのページでも記しました。

    仙椎は、上から第一仙椎、その上は第五腰椎です。
    第一仙椎の下は第二仙椎で順番に第五仙椎まで。
    第五仙椎の下は尾骨です。

    仙骨は、Sacrumの頭文字を取って、「S1」や「S3」などと言います。
    S1は、第一仙椎。
    S3は、第三仙椎です。

    仙骨と尾骨を取り出して見ましょう。
    下のイラストは、仙骨と尾骨をお腹側から見たものです。
    緑色に着色してある骨は、仙骨です。

    下のイラストは、仙骨と尾骨を背中側から見たものです。
    緑色に着色してある骨は、仙骨です。

    仙椎のゆがみは、うつ伏せの状態で診ます。
    仰向けでは正確には診れないでしょう。

    5つの仙椎が個別にゆがむことをご存知でない方は、
    触診の方法をご存知でないか、その概念をお持ちでない場合などでしょう。

    仙椎は、腰椎頚椎など他の背骨と同じく、回旋や側方の変位が起こります。
    仙椎は、身体の真ん中、正中線上にあるのが理想です。

    少しのゆがみでは自覚症状は出ませんが、それはゆがみの程度によりけりで
    ゆがみが大きいほど痛みや違和感は増します。

    仙椎の真ん中に架空の縦線を引いて考えます。
    回旋の場合は、仙椎の右側がお腹側へ変位しますと左回旋です。
    仙椎の左側がお腹側へ変位しますと右回旋です。

    仙椎の側方変位は、仙椎の位置が右に偏りますと右変位、
    左に偏りますと左変位です。
    実際は、回旋と側方変位は個別に現れる場合もあれば、
    同時に現れる場合もあります。

    何度か診させていただいたお客さんで、中年女性の方ですが、
    幼児期に誤って落とされお尻を打撲した経験のある方の
    仙椎を触診した事があります。

    ゆがみは相当なものでしたが、何度か整体施術することで
    自覚症状が消える程度まで回復した事があります。

    仙椎のゆがみの一例を記しますと、
    第一仙椎は、右側方変位
    第二仙骨は、正常、
    第三仙椎は、左側方変位、
    第四仙椎は、大きく左側方変位と左回旋、
    第五仙椎は、右側方変位、
    という具合です。

    ゆがみ方にパターンはなく、それは千差万別です。

    仰向けに寝た状態でお尻がベッド面に当たって違和感を出すものは、
    仙椎の回旋と側方変位などがある証です。
    仙椎が右回旋しますと、仙椎の右半分が背中側に出っ張りますので、
    右のお尻辺りに症状を訴えます。

    第一仙椎と第二仙椎のゆがみは、お尻の上の方から腰にかけて
    違和感や痛みが現れます。
    生理痛やPMS(月経前症候群)を訴える女性の仙椎は、
    特に第三仙椎から第五仙椎までの側方変位が極端です。
    重症な方ほどそのゆがみはいびつです。
    第四仙椎のゆがみは、坐骨神経痛。
    第五仙椎から尾骨のゆがみは、精神的安定、自律神経の調整に関係します。

    仙椎は頚椎と合わせてゆがみを呈している事が多いので、
    頚椎のゆがみとの関連性を考えて整体を行うことも重要です。


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