顎関節症のための横軸ライン

頭蓋顔面骨の左右の高さ違いは
同時に顎関節を含めた右半身と左半身の
上下の歪みを意味します。

上下の歪みは具体的には
耳の高さが左右で違う
肩の高さが左右で違う
目の高さが左右で違う
眉毛の高さが左右で違う
口角の高さが左右で違う
ウエストと腰骨の高さが左右で違う
膝の高さが左右で違う
足の長さが左右で違う
肘や膝の伸びが悪い
などがあります。

上記の縦の歪みの左右差は
身体の中でつながりがあります。

例えば、手首を小指側に曲げると
同側半身の頭が下方(足元方向)に下がる。
または、同側の骨盤が傾くなど。

顎関節症に於いてはその左右差が
症状の重さに直結しますので
回旋系の歪みと合わせて上・下の相違も
調整することで顎関節症の施術とします。

下顎頭のすぐ上には表面上は
頬骨弓(きょうこつきゅう)があります。

下のイラストは、左の頬骨弓を示したもので
緑色に着色してある骨は頬骨です。




頬骨弓は前側は頬骨、後ろ側は側頭骨で
そのつなぎ目辺りになります。

頬骨弓の左右の高さ違いの調整も
顎関節症に於いては重要です。

顎関節は下顎骨と側頭骨のつなぎ目ですから
側頭骨を含む頭部の左右の高さ違いは
顎関節症の施術対象になります。




下記に下顎骨の上・下の相違を示します。
先ずは下顎頭、そして下顎角、顎先。




優先的に側頭骨を含む頭部の調整を行い
頬骨弓を含めた下顎骨の上記に記した
3つの横ラインの高さ調整を行います。

実際は、下顎骨の高さの相違は
頸椎の右端と左端の高さの相違と
関係して癖付いていることが多く
それらも含めて施術する事は必須です。




加えて上顎骨の左右の高さ違いもあります。
上顎骨は左右で歪み方が異なります。
それは同時に鼻柱の歪みと同期しますが
左右の上顎骨にて上下差がある場合は要調整です。




歯科治療では噛み合わせを重んじますが
上顎骨や頭部の回旋や上・下変位は
上・下歯の接地、咬合病に関わります。

頭部や顔面骨の歪みを度外視して
噛み合わせ調整を歯を削る事で
賄っているとしたら、咬合病は寧ろ
治療することが原因となっていると
考えることもできるでしょう。

整体施術におけるフェイスラインの調整は
下顎骨の調整でもあります。
片噛み、頬杖、顎杖などによる
下顎角(エラ)の高さ違いは
生活習慣の改善を指導します。

下顎頭と下顎角では必ずしも同じように
片方が上下に歪むとは限りません。

歯の一つ一つの傾きは、皮膚表面から
その当該歯槽骨を辿ることで確認できます。

前後・上下・左右・上下転を含め
8方向の歪みを考えます。

それぞれの当該歯槽骨は個別に歪み
その癖を作ります。

肩の高さや側頭骨の高さが左右で揃うように
歯槽骨の左右を揃える事は口腔内の安定とともに
歯の落ち着きを取り戻します。

上部頸椎(C1・C2)は構造上頑なな
歪み癖がつきやすく慢性化しやすいです。

またそれらが顎関節症に及ぼす影響は
イメージしやすいでしょう。

上部頸椎の頑なな歪みは一例ですが
左右の胸鎖乳突筋のテンションを比べることで
大雑把ではありますが判断できます。

舌骨や顎二腹筋の位置を確認する事でも
その歪みをイメージ出来ます。




開口で後頭骨は下がりますが
その左右で高さ違いがありますと
開口に影響も生じるでしょう。

後頭部と頸椎の接合部は水平こそ理想で
後頭骨から上部頸椎の頑なな歪みは
開口障害、顎関節症の根本的な一因になっています。



嚥下や喉仏の位置なども顎関節症と絡めて
施術することも時には必要です。


戻る