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猫背

  • 猫背は、悪い姿勢の象徴です。
    猫背の特徴を掲げてみましょう。

    先ず、うつむく事を長く続けていると猫背の癖が付きます。
    うつむくと、身体を真横から見たときに、
    頭部が上半身の真上に乗っておらず、前に位置している事が
    分かります。

    頭部が身体の前に位置したままですと、
    歩くときに正面を見にくいので、を突き出して
    目線を上げようとします。

    目線を上げることで、が突き出るといっても良いでしょう。
    従いまして、猫背の方は多少受け口傾向の方が多いです。
    下顎骨が前方に突出した状態です。

    正しくは、を引くことで頭部を上半身の上に乗せないと
    いけないのですが、その意識よりもうつむく動作の方が
    勝ってしまうと、目線を上に向けることで、結果、
    顎が突き出る姿勢をとってしまうのです。

    この姿勢は、一見楽であるので頭の中で無意識にやってしまう
    ものですが、身体には決してよくない姿勢であることは
    言うまでもありません。

    猫背姿勢を取ることで、頭部と上半身を繋ぐ首の骨、
    頚椎にも癖が付きます。

    頭部が前に位置しますので、頚椎も前方につられて移動します。
    特に上部頚椎です。
    頚椎は、通常7個ありますが、第一頚椎と第二頚椎が
    特に前方へ移動します。

    目線を上に上げるためにを突き出しますが、
    そのために頚椎の前側は開き、後ろ側は狭くなります。
    頚椎の後ろ側が狭くなりますと、その周囲筋である
    後頭部下筋群が詰まって硬くなります。
    結果、慢性的に首の後ろが凝る結果になります。

    下のイラストは、首と頭の付け根を後ろから見たものです。
    後頭下筋群を表しています。

    猫背の改善を考えるときに、肩の位置ばかりに
    注意が行きがちですが、顎を引き頭部を上半身に
    乗せる意識を常に持ちことが近道でしょう。

    昨今は、常にスマホや携帯電話を片手に持ち
    腕が緊張した状態で何時間もゲームやメールをする
    方が多いです。
    原因は身近な所にあるのです。

    次に肩の位置です。

    肩は、猫背の場合、頭部と同じで前に出っ張ります。
    肩の位置は、腕の骨である上腕骨頭の位置で決まります。
    下のイラストは、右肩を前から見たものです。

    同時に上腕骨自体が内側に捻れている場合が多いです。
    上腕骨の前側に上腕二頭筋が付きますが、
    この筋肉も同時に捻れている場合が多いです。

    上腕骨と上腕二頭筋が捻れますと、手の血流が悪くなり
    手の冷えの原因にもなります。

    猫背の姿勢は、上半身の前側、要するに胸が狭くなり
    常に圧迫を受けている状態になります。

    胸の真ん中には胸骨があります。
    胸骨には横方向に肋骨が付いています。
    胸が狭くなることで肋骨の動きが制限を受けて、
    結果、呼吸が浅くなります。
    深呼吸がしにくいと、息が深く吸えないことで
    吐く量も必然的に減り、副交感神経は劣勢になりますので
    心への影響も懸念されます。
    呼吸を介してリラックスする事を無意識に忘れるのです。

    胸骨と肋骨の内側には、心臓と肺、気管と食道があります。
    心肺機能が低下することは容易にイメージ出来ますね。

    下のイラストは、胸を前から見たものです。
    緑色に着色してある骨は、胸骨の一部です。

    猫背には背中の筋力の低下があります。
    肩甲骨を寄せることで、胸を開くことができますが、
    これが出来ない方が意外に多いです。

    肩甲骨の動き幅は、腕を上げたり回したりする動き幅に
    直接影響します。
    通常、腕はいっぱいまで上げたときに耳に付きますが、
    この動作は肩甲骨の動きなしでは不可能です。

    肩甲骨を背中側で寄せる為には、肩を真後ろから後下方に引く
    動作が必要になります。

    肩を後ろに引くエクササイズも効果的です。

    猫背を治すためには、頚椎・肩関節・肩甲骨・鎖骨・上腕骨などの
    捻れを診る必要があります。
    整体も有効的ですが、悪い姿勢をすることで元に戻ります。
    本人の努力なしでは、改善が難しいのも猫背の特徴です。


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