しゃくれ(下顎前突)




顎の形を気にされている方は多いです。
その中でもエラや顎先の出っ張り具合などは
歪みがあると目立ちます。

顎先が前方に出っ張る。
下顎の前突です。
この時、全身骨格のバランスはどのように変化するのでしょう。

まず、顎先が前突しますと後頭部は上がります。




後頭部に優しく触れてからわざと顎を前に
突き出しますとゆっくりと後頭部が頭頂方向に
動くのがわかるでしょう。

頭と首のつなぎ目の隙間が増えます。
この影響で頭とつながる上部頸椎は不安定になります。

下顎の前突は開口障害に影響します。
口が開きにくくなります。
そういった意味では顎関節症の初期症状とも言えるでしょう。

口が開く動作は、下顎骨が足元方向に下がり
上顎骨が頭頂方向に上がることで成り立ちますが、
顎先が前突していますとその分下顎骨を下げる
ストレスが増え口は開けにくくなります。




顎先が前突に至るまでの生活習慣における
最大の理由はうつむく姿勢です。

例えば、長時間の勉強や読書などで
うつむく姿勢が続きますとこの状態に陥ります。
顎先が前突しますとこめかみ部分は前方に移動します。




これは触診に長けている先生でしたら容易に分かります。
丁度、こめかみの骨である蝶形骨の中央部分が前方に歪みます。

そしておでこも顎先と同じく前側に出っ張ります。
その分、後頭部は凹み絶壁になります。




ヘアスタイルにも影響します。
後頭部が凹むので髪のボリュームが少なく感じるでしょう。

耳の上の骨は前側に移動します。
耳の前側の架空の縦ラインは頭頂部まで直線が望ましいですが、
触診しますと
耳の上部あたりから頭の前側に
歪んでいるのが
わかります。




顎先が前に出ますと、首の背骨である頚椎は
ストレートネックになります。

下顎の前突は、逆に顎を引く動作が窮屈になります。
生理的弯曲が維持できている頚椎はその前弯を利用することで
顎を引くことが
可能になりますが、
下顎前突の方は、顎を引く前から頚椎が
ストレートネックになっているので
生理的弯曲がありませんから顎は引きにくくなります。

おでこの骨である前頭骨は顎先と同じように膨らみます。
うつむくことで歪んだおでこには多少の下方変位も現れます。
おでこが出っ張って少し下がるのです。




この影響で目は小さくなり顔の印象も暗くなります。
歪みが調整されると目は途端に大きくなり
見開きやすくなります。

姿勢が良く胸を張ることで顎は自然に引けますが
猫背の場合は顎は引けません。
頭部が上体の前方に落ち顎先が突き出ている状態です。
骨盤が後傾することで背中が丸まり常に背筋が緊張しています。

顎先の前突は顎だけの問題ではないことを
理解する必要があるでしょう


専門的な調整は当院で行いますが、
ご自宅ではより一層普段の姿勢に
注意を払うことが大切になります。

戻る