相殺するねじれ

  • 身体は近接部位で相互に逆方向にねじれ合い
    歪みの大きさを無意識に相殺しています。

    「何故そんなことが言えるの?」
    という声も聞こえてきそうですが、
    実際に調べるとそうなっていますし、
    整体施術後は改善されています。

    歪みの相殺でバランスが取れているのなら問題ないのでは?
    とも考えますが、それよりも重要なのは
    歪みのない真っ直ぐな筋骨格系の軸の維持です。

    歪みの相殺例をいくつか挙げてみます。


    下顎頭と顎先

    下顎頭は側頭骨と顎関節を作りますが、その接合部の下顎骨側の回旋と
    顎先の向きが逆方向を向くのです。
    自分の顎を触ってみてどういう風にゆがんでいるかは慣れていないと
    中々わかりにくくて難しいですよね。
    かみ合わせにも影響します。

    下のイラストは、左斜め前から見たものです。
    左の下顎頭が前方へ、顎先が後方へゆがんでいる様です。





    肩関節と肩甲骨

    肩関節が内旋して肩の前側を押すと少し痛みを感じる。
    肩甲骨が外に広がって上腕骨頭が押されて巻き肩。
    腕の骨、上腕骨頭自体がその場で回旋する様と
    肩甲骨が外転して肩関節の位置が変わる様とは別です。

    肩甲骨が外転して開くと仰向けでは
    ベッド面と肩関節の後ろとの隙間は大きくなります。

    下のイラストは、左の肩関節と肩甲骨をお腹側から見たもので
    左の上腕骨頭が内旋、肩甲骨が外転している様です。

    歪みが大きくなりますと五十肩・上腕二頭筋長頭腱炎に移行します。
    上腕二頭筋長頭腱炎は、肩の腱鞘炎です。

    *肩甲骨の内側が見えやすいように肋骨を除いています。





    肋骨

    肋骨はねじれると心肺機能が低下します。
    息が深く吸えないという主訴はあります。
    整体施術で肋骨を調整しますと
    呼吸が楽になり息が深く入り精神の安定が図れます。

    肋骨の一番上は鎖骨の中側にあります。
    肋骨の一番下は横隔膜、鳩尾(みぞおち)ですね。

    肋骨の上下で歪み方向が逆に入ります。

    下のイラストは、肋骨をお腹側から見たものです。

    肋骨の上部が左回旋、下部が右回旋を呈している様です。
    肋骨の下部が右回旋を呈すると胃が圧迫を受けて
    左回旋を呈すると肝臓と胆嚢が圧迫を受けます。





    骨盤と股関節

    股関節は骨盤の中にありますので
    股関節のトラブルに骨盤の調整は必須です。
    骨盤、特に腸骨が内側を向く時、
    股関節は外側を向くなどあります。

    骨盤と股関節が同じ方向を向く時もありますが、
    その場合は症状がはっきりしている時です。

    鼠径部の中には脚への太い動脈があり歪むほど血流を圧迫します。

    下のイラストは、左側の骨盤を右斜め前から見たものです。

    左の腸骨が内旋し、股関節が外旋している様です。
    腸骨外旋、股関節内旋なども当然あります。
    骨盤と股関節、大腿骨が真っすぐ前を向くことで
    膝も軽くなり楽に歩く事が出来ます。





    踵とつま先

    踵の骨が外側を向く時、つま先が内側を向くことが多いです。

    外反母趾などは歪みが大きくなった結果です。

    足骨が真っ直ぐなほど甲高や扁平足は改善し
    力まなくても立った時の重心バランスは安定します。

    下のイラストは、左足裏です。
    外旋した踵の骨のつじつまを合わせるように指先が曲がります。

    指先のゆがみの調整には踵の骨の調整が
    必須であるという意味でもあります。





    手首と掌(てのひら)

    手首の脈を取るところがありますが、その部分が外向きで、
    親指の付け根付近の
    掌が内向きなどあります。

    歪み方が顕著ですと手根管症候群や腱鞘炎の原因になり
    外科的処置でも完治は望めません。

    下のイラストは、左掌です。

    手首の肘寄りのところで脈を触れるところが外旋し
    手首よりも指先側で親指の付け根の膨らんでいる所が
    内旋している様です。

    全身のトラブルは手首のトラブルに起因すると言っても過言ではありません。





    後頭部と側頭部

    見かけ上、脚の長さの左右差は、
    長いほうが同側の後頭部が下がります。

    解剖学上は後頭骨は左右に分かれていませんが、
    施術上は左右に分けてその違いを比べます。

    後頭部が下がる時、同側の側頭部は頭頂方向に
    上がることがあります。
    後頭部や側頭部の内側で脳との隙間には
    頭に栄養を与え終えた静脈血流がスムーズに
    流れるための血管が収まるための溝があり、
    側頭部と後頭部のつなぎ目には静脈血管と
    脳神経のいくつかが通るための穴があり
    唾液の分泌や舌の感覚、嚥下などに影響を与えています。

    下のイラストは、頭を左斜め後ろから見たもので
    左半分の後頭骨が下方変位し、
    左の側頭骨が上方変位している様です。

    後頭骨の半分が下方変位している同側の膝が曲がり
    伸びにくくなる関節可動域制限が起こることが多いです。





    血流やリンパ循環、髄液の還流などは、
    身体の歪みを解放することで良くなる事は
    解剖学を見て血管などが筋骨格系の隙間を縫うように
    貫いている事から容易にイメージ出来ます。


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