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頭蓋顔面骨の考察1

  • おでこの骨と頭の天辺の骨は頭頂部で繋がっています。
    その繋ぎ目を冠状縫合(かんじょうほうごう)と言います。
    当院では、お客様の頭の骨の位置を確認するために
    冠状縫合を触診でチェックする事があります。

    下のイラストの赤四角の所が冠状縫合です。
    赤ちゃんの時から冠状縫合はすでにありますね。

    冠状縫合の両端は、こめかみの場所に当たります。
    蝶形骨(ちょうけいこつ)ですね。

    冠状縫合の左右の前後の位置の差は、おでこの骨である前頭骨
    上下方向のゆがみを意味します。

    冠状縫合の両側、こめかみの上の場所では、
    その左右差はおでこの骨である前頭骨の回旋を意味します。
    回旋は、その骨の正面がどちら側を向いているか、
    という意味です。

    右が前にゆがんでいたら左回旋、
    左が前にゆがんでいたら右回旋です。

    以上は、おでこの骨である前頭骨のゆがみを
    大まかに診る上で最低限必要な事です。

    冠状縫合の位置が一見正しくても
    おでこの骨の中で細かくゆがんでいる場合もありますので
    よくよく調べないと行けません。

    耳穴の前側から頬骨までに頬骨弓(きょうこつきゅう)と言う
    細長い骨の場所があります。
    下のイラストの赤四角の所です。

    耳の周りの骨である側頭骨(そくとうこつ)と
    頬骨の一部で出来ている部分です。

    頬骨弓には、側頭骨頬骨の接合部である縫合があります。
    側頭骨側の骨の位置、縫合の位置、
    頬骨側の頬骨弓の位置、顔面骨全体の中の頬骨弓の位置、
    細長い骨ですから、同じ方向に伸びているとは限りません。
    方向の確認も必要です。
    また、真っ直ぐ伸びているとも限りません。
    伸び方と形状も左右で異なる場合がありますので確認します。

    また、側頭骨はそれ単体で触診するポイントがあります。
    耳たぶの後ろの乳様(にゅうよう)突起、
    耳のすぐ上の鱗部(りんぶ)、
    鱗部は、下のイラストの赤丸の所です。
    鱗部の膨らみの左右差は、側頭骨の回旋と傾きを意味します。

    耳の上約5cmまでは側頭骨です。
    下のイラストの緑色部分が側頭骨です。
    その上の骨は、下のイラストの灰色部分で頭頂骨です。
    下のイラストは頭を左外側から見たものです。
    側頭骨の上の縁、頭頂骨とのつなぎ目を
    鱗状(りんじょう)縫合と言います。
    下のイラストの色が違う境目の所です。

    側頭骨前頭骨頬骨、頭頂骨、
    その間にこめかみの骨である蝶形骨(ちょうけいこつ)が
    位置しています。
    上のイラストに蝶形骨を足したのが、下のイラストです。
    下のイラストの緑色が蝶形骨です。
    側頭骨を透かして、蝶形骨の右側まで見えるように
    しています。

    頬骨は、星型で左右の目の外側斜め下にあります。
    お顔の印象を決める重要な骨です。
    頬骨の出っ張りを気にされない女性はいないでしょう。

    下のイラストは、上のイラストに更に頬骨を足して、
    頬骨が一番手前に来るように左斜め前から見たものです。
    緑色の所が頬骨です。
    側頭骨は透かして半透明にしています。

    頬骨は、左右に一つずつあってそのバランスを整えることが
    整体では可能です。
    骨盤同様、頬骨も閉じたり開いたりします。

    上あごの骨である上顎骨は、頬骨の前で内側にあります。
    下のイラストの緑色部分が左の上顎骨です。
    上顎骨の下部では上の歯が付いています。
    右端の半透明の骨は左の頬骨です。
    左右の上顎骨の間には鼻があります。

    上部は眉の内側、眉間まであり、
    おでこの骨である前頭骨と繋がっています。
    眉間の真下にも縫合があり、その左右のバランスも
    確認する必要があります。
    おでこの骨である前頭骨を足してみましょう。

    上のイラストの大凡、両目の間にその縫合が左右にあり、
    上顎骨やおでこがゆがむことでこの場所が斜めになります。

    眼球の外側の斜め下には頬骨の上部が、
    眼球の内側の下には上顎骨の上部があって、
    黒目の真下の骨を丁寧に触れると、上顎骨と頬骨との縫合が
    確認できます。

    上顎骨が眼球の真下や眉間の真下まで伸びているという
    イメージは、顔面骨を常に触れているセラピストでも
    あまり意識されないと思いますが、
    解剖学の本を見ますとそうなっています。

    上顎骨の歪みが眼圧に直接影響を与えることは
    十分に考え得るべきですが、実際は、蝶形骨のバランスと
    収まり具合がポイントとなるのでしょう。

    上顎骨下顎骨のバランスは、噛み合わせにかかわります。
    アンバランスですと、噛み合わせがしっくりきません。
    最近ではマウスピースを提供する歯科医院が増えていますが、
    当院にはマウスピースで肩が凝ったり体調を崩される
    お客様が多いです。

    歯列、歯並びは、歯科医院で矯正しますが、
    顎のゆがみ具合までは診てくれないようです。
    歯の土台があごの骨なので、あごの骨のバランスから
    調整するほうが歯列矯正も上手くいくと考えるのが
    自然でしょう。

    咬む筋肉は、主にあごと側頭骨を引っ張るので、
    咬み癖の影響が頭を慢性的にゆがませるきっかけを
    作っていることも考えられます。

    私の場合は、過去の歯科治療で頭が痛くなりました。
    すぐに軽減しましたが、歯科治療のストレスを感じました。
    皆様も経験はあるでしょう。

    咬む筋肉は左右にあり普段咬む側の筋肉が硬くなり、
    通常あごは咬む側に寄ってゆがみます。

    歯の傾きは、手と足、肩の位置や腕の上げ下げに影響します。
    歯の少しの位置と傾きが、バランスを取りながら動きます。

    咬筋の左右の付き方の違いは、フェイスライン、輪郭に影響します。

    あごの歪みは、上顎骨との問題、
    歯列、歯の傾きの問題、噛み合わせの整合性、
    咬む筋肉の左右バランスとコリ、
    側頭骨などの頭の骨のゆがみで決まり、
    ゆがみが顕著な場合は、唾液の分泌量低下による
    口腔内の衛生面にも影響を与えます。

    舌の収まりやあごのだるさと痛みも
    考慮しなくてはなりません。

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