あご

  • あご(顎)は、上顎と下顎があります。

    上顎を見てみましょう。
    下のイラストの赤い所が上顎骨(じょうがくこつ)です。




    上顎骨は、上の歯を支えています。
    上端は、眉間まであっておでこの骨である前頭骨と繋がります。
    外側は、頬骨の内側と繋がっています。

    下顎を見てみましょう。
    下のイラストの赤い所が下顎骨(かがくこつ)です。




    下顎骨は、下の歯を支えています。
    一般的にあごは、下顎骨のことを指します。
    口を開けて動く骨も下顎骨です。

    顎関節は、上あごと下あごで関節をなしているイメージを
    お持ちの方もいらっしゃるかと思います。

    実際は、顎関節は、側頭骨(そくとうこつ)と下顎骨の接合部です。
    顎関節を見てみましょう。




    拡大図です。




    下顎骨は、フェイスラインを形作る需要な骨です。
    下顎骨がゆがむとフェイスラインが左右で形が異なります。
    耳たぶから顎先までの長さも左右差が出ます。

    あごのトラブルの初期の自覚症状は、口の開閉の違和感でしょう。
    左右で口の開け閉めに差があるような感じがする。
    口をいっぱいに開けた時に顎先が左右のどちらかに偏る。
    口の開け閉めであごが引っかかる、または、音がする。
    鏡で見てあごがゆがんでいる。

    更にゆがむと、顎関節に痛みを感じます。
    噛み合わせにも影響が出ている頃なので、先ずは歯医者に行くでしょう。
    案の定、トラブルが見つかりますので、対症療法として、
    マウスピースで様子見、痛みがある場合は痛み止め、
    歯並びに異常がある場合は歯科矯正、または、抜歯。

    しかし、歯医者でも中々あごの調整は難しいのが事実です。
    歯だけを診ますから仕方ありません。
    歯が悪ければ歯を治すのは当たり前です。
    様々な症状の痛みの原因が、歯からではなく頭と顎のゆがみに
    起因するとしたらどうでしょう?

    斜めにゆがんだ土地に真っ直ぐな家は建たないように
    ゆがんだあごにきれいな歯並びは語れないと考えるのが自然です。

    ある程度ゆがみながらバランスをとることも身体が無意識に
    行うことではあるのですが、程度の問題です。

    下顎の特徴は、蝶形骨と同じで、顎関節は左右にありますが、
    一つの骨ですね。
    故に、原因がある側と反対側に痛みが出ることもあります。

    これは、原因側と反対側のあご関節がその痛みを無意識の内に
    動きでサポートする為に起こると考えています。
    片方が痛ければ反対側に影響が出るのです。
    長引けば、咬む筋肉のつき方にも影響が出ます。

    下顎骨は、隣り合う側頭骨に付いています。
    下顎に原因がなくても側頭骨にゆがみがあれば、
    あごのトラブルを生みます。

    慢性的な側頭骨のひずみが顎関節症の一因であるという
    診方をする歯医者さんはまだまだ少ないでしょう。

    側頭骨の位置が正しくないと、下顎は正しく顔にぶら下がれないのです。
    それは、構造上明らかですが、側頭骨の位置が悪くなる、あるいは、
    頭蓋顔面骨がゆがむという概念を歯医者さん、及び、口腔外科医は
    持ち合わせていないので限界が有るのでしょう。

    側頭骨と下顎骨を取り出してみましょう。
    下のイラストは、左斜め前から見たものです。
    薄緑色が下顎骨、灰色が側頭骨です。




    下のイラストは、真下から見たものです。
    同じく薄緑色が下顎骨、灰色が側頭骨です。
    下顎骨の左右が、側頭骨に付いているイメージがしやすい
    イラストですね。




    側頭骨の左右の位置のバランスが最重要であることが分かります。

    このことから、マウスピースを毎晩はめて寝ても容易に改善されない
    理屈が見えてくるのです。
    下顎骨の問題でもなく、ましてや、歯だけの問題では無いということ。

    顎関節のトラブルで見極めるのは、もちろん顎関節の位置です。
    下顎骨を取り出してみましょう。
    下のイラストは、右側から見たものです。




    イラストの左上に赤四角で囲ってある「下顎頭」があります。
    これが、側頭骨に付いて顎関節になります。

    当院では触診で下顎頭の位置を左右で確認します。
    数mm単位の左右差から1cm以上の左右差まで色々あります。
    十人十色、千差万別です。

    前後にずれる顎関節。
    例えば、右の顎関節が左に比べて前にある、あるいは、後ろにある。
    そして、上下のゆがみです。
    顎関節の高さが左右で異なる場合もあります。
    前者は多く、後者は比してすくないです。
    後者のほうが症状的には重い場合が多いです。

    理由は、前者の場合、側頭骨のゆがみは少なく、
    後者の場合は、下顎頭の上下の位置の左右差に伴って
    側頭骨の上下の位置の左右差も合わさっていることが多いからです。

    また、側頭骨の上下の位置のアンバランスは、

    頭頂骨(※)の左右の位置のアンバランスも伴っている
    こともあります。

    あごの調整は、あごはもちろんですがあご以外のところにも
    目を向けないと、
    その施術は保たないように思います。

    頭蓋顔面骨の大まかなゆがみを作っている生活の癖の中に
    頬杖(ほおづえ)横向きになる体勢があります。
    癖なのでついついやってしまいますが、このついついが大敵です。
    この癖をお持ちの方は要注意ですよ。

    噛み合わせ。
    専門的には咬合(こうごう)と言います。

    お食事で物をかむとき同じ側でかんでいる方がほとんどだと思います。
    普通、あご先は普段お食事で噛んでいる側に寄ります。
    左で物を噛んでいるのでしたらあご先は左に寄ります。
    下顎骨が噛むために使う筋肉に引っ張られるのです。
    頬骨の下にある噛むための筋肉も左側が硬くなりますので
    バランスが悪くなります。

    あご先が左によるということは、左のフェイスラインが短くなり、
    右のフェイスラインが長くなるということです。

    あごを調整することで小顔になり、
    フェイスラインが締まってすっきりしたお顔立ちになります。
    噛み合わせが良くなります。
    フェイスラインは、特に
    女性が気になさるところですよね。


    ※ 頭頂骨(とうちょうこつ)
      頭のてっぺんの骨。
      左右に1つずつあります。
      頭頂骨の差異は、大まかな頭重感を生みます。



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